交通事故治療に向けての流れ｜谷津
交通事故治療を必要とする皆さんに交通事故の発生から治療を初めるまでの流れをお話しましょう。
交通事故ではどんなことをすることになるのでしょうか？
「交通事故の対応」を2行に整理すると
・怪我人を助ける
・警察へ電話をかける
交通事故でしてほしいこと
不幸なことに交通事故を起こしてしまって、「混乱してしまい何にも出来なかった」ということにならないために、何をするべきか確認してみましょう。
１．自動車・バイク・自転車を停止させましょう。
自走出来る場合は、他の皆様の交通を妨げない置き場所へ車両を移動させます。
２．相手側の人が負傷しているかを確かめます。
怪我している場合、119番に連絡をして、救急車を呼びましょう。
３．後方の車や対向車等に知らせ、別の交通事故を発生させないことに注意してしましょう。
４．そうしてから警察へ知らせましょう。
警察への通報は110番でも、付近の警察署、交番への連絡でもかまいません。
警察へ電話を掛けないとどうなるのか
交通事故の際に警察へ連絡しないというのは、道路交通法(72条１項)違反し、3か月以下の懲役または5万円以下の罰金(道路交通法119条1項)の罪に問われます。
交通事故の相手から「警察へ電話しないでいただけないか」とお願いされても「警察へ連絡をしないということは違反になる」とそのお願いは拒否してください。
また、後に相手とコンタクトが取れなくなったり、「交通事故なんて無かった」という誠実な振る舞いをしなかったりとめんどうなことを抱える可能性があります。
交通事故の相手がいない単独事故
例をあげると車両を電柱へぶつけた、路上の縁石に乗り上げたという場合でも、車が当たっても電柱や縁石が壊れていないという理由で警察へ知らせしなくとも「問題ないや」と判断しないで、警察へ届け出を行ってください。
要約1
交通事故に遭遇し、その当事者がまず最初になにをすべきか大事な部分なのでもう一度言います。
・怪我人の救護
・警察への連絡
を例外なく行いましょう
救急車に来てもらうと消防から警察へ知らせがいくようです。
けれども、事故した理由がご自分にあったとしても、相手にあったとしても、事故の当事者の義務として
・怪我人の救護
・警察への連絡
をやらなければいけないことになります。
事故の現場でしておくべき対応、NGな対応
現場でしておくべき対応
・事故の相手、車両、現場、状況の確認と記録
現場でNGな対応
・現金の支払いなどをお約束しない
交通事故の発生の後に警察へ知らせ終えたら、警官が着く間に下記の確認をしておくことをおすすめします。
１．相手に関して
・氏名
・住所
・電話番号
・勤務先（名刺をもらうなど）
・免許証の有無
などを書きます。
２．相手の車両に関して
・ナンバープレートの番号
・ナンバープレートの色（白または緑や黄色あるいは黒）
・車両のメーカー名、色
・車両の特徴（例えばダンプ、タクシーだった等）
・相手の保険会社名
などを書きます。
３．破損のご確認
・事故が原因となってバラバラになった車両の箇所やその様に他に車に乗っけてあったものが砕けていたのなら、スマホのカメラでできる範囲で撮っておいてください。
４．道路状況・その場のチェック
・相手の進路
・車両の停止位置
・痕跡
・信号や歩道の有るか無いか
・道路標識、規制表示
などをメモしておくことが大切です。
５．目撃者のチェック
目撃者のいる際には
・目撃者のお名前
・住所、連絡先
などを尋ねておく必要があります。
警察へ交通事故の様子を証言していただくために協力してもらいましょう。
６．相手の考え
・事故に関しての相手の言い分を確かめます。
現場でやってはいけない対応
事故現場において
・現金を支払うと明言したり
・事故の責任を認めたり
・念書などを書いたり
することがないようにしてください。
事故の責任（落ち度）は、事故などの現場状況から判定します。
ですので、事故現場で現金を支払うと明言したり、事故の責任を書いたりしてしまうと保険会社の示談交渉の時、「言った」「いわない」ということでもめるきっかけとなります。
また、念書などを一筆書いたものを相手にさしだすと、それを証拠とされてしまいます。
要約2
事故現場では混乱してしまうということが考えられますが、現場で事故の責任を認めたり、相手と現金の支払いのお約束するなどすることが無いように注意しましょう。
事故の相手、車両、現場等といったご確認・記録をしておいた方が良いでしょう。
こういったものの段取りが終わってこそ交通事故治療に向けて責任の所在がハッキリとし、治療に集中できる状況となるのです。
ですが、救急車に乗る程の場合は当然ですが、むち打ちや怪我の痛さをガマンすることはやめましょう。
ちょっぴり心配なのであれば自費でも整形外科や整骨院にご相談した方が良いでしょう。
立て替えた自費の分は後から、自賠責保険・人身傷害保険の支払い基準にあてはまれば払われるため、まず第一にカラダのことを考えた方が賢明です。
